屋外ヤードの大型H鋼がどこにあるかを、QRコードとGPS・写真で確認する製造メーカーの導入事例

日本の港湾に隣接する広大な屋外資材ヤードで、ヘルメットと作業服を着用した作業員が、安全な通路から大型H鋼の側面に貼られた大きなQRコードシールをスマートフォンで読み取っている。背景に地上の支持台で保管された複数の大型H鋼と遠方の港湾設備。吊り荷や稼働中の重機の近くではない。実在企業ロゴ、社名、識別番号、読める文字なし、横長16対9の自然な写真品質。
導入内容に基づくイメージ画像

大きな屋外ヤードに置いた資材が、今どこにあるのか分からない。今回は、建設工事で使う大型H鋼を扱う製造メーカーで、現物に貼ったQRコードを読み取り、GPS位置情報と写真を記録する仕組みを導入した事例です。専用のヤード地図を開発する方法から、既存機能で最後に読み取った位置を確認する方法へ整理し、現在も利用されています。

この記事について

実際の相談と確認できた運用を、会社名を公開せずに紹介しています。中心となる用途は、敷地内での大型H鋼の所在確認です。探索時間の短縮量など、定量的な効果は確認していません。

1. 広い屋外ヤードで、H鋼1本ごとの保管場所を把握したい

相談元は、関西にある大型H鋼の製造メーカーです。建設工事に使う大型の鋼材を製造・出荷しており、港湾部にある自社専用の広い屋外ヤードで保管しています。

製造後から出荷までの間に、資材の置き場所を移動することがあります。そのため、単に在庫があるかどうかだけではなく、対象のH鋼が敷地のどこに置かれているかを把握したいという相談でした。

ハネソルからは、まず「何を管理し、何を知りたいか」を確認しました。最大の目的は、各H鋼の現在の保管場所を確認できるようにすることでした。

2. ブロック番号による管理から、GPSを利用する方法をご提案

当初は、敷地を縦方向にA・B・C、横方向に1・2・3と区切り、「E2のエリアにある」といったブロック単位で管理する案がありました。自社の地図上で位置を表示するイメージです。

ハネソルからは、独自のヤード地図とブロック判定を用意する方法をそのまま簡単に実現するのではなく、既存の仕組みでできる方法として、スマートフォンのGPS位置情報を記録する運用をご提案しました。

H鋼ごとにQRコードを貼り、現物の近くで作業員が読み取れば、対象のH鋼と読み取り時の位置情報を結び付けられます。お客様からも、その情報で所在を確認できるなら目的に合うとの回答をいただきました。

記録するのは、最後に読み取った時点の位置

GPSで取得するのは、読み取りに使ったスマートフォンの位置です。資材を常時追跡する仕組みではありません。移動後の読み取りを行うことで、最後に確認した保管位置を更新します。測位精度は端末や周囲の環境によって変わります。

3. 屋外で使う大型QRシールを、H鋼へ直接貼り付ける

システム上の記録方法とあわせて確認したのが、QRコードをどのように印刷し、現物へ貼り付けるかです。大型のH鋼を屋外で保管するため、雨や日光を受ける環境に対応した表示が必要でした。

相談時には、印刷物をパウチ加工する案もありました。その後、実際の現場写真では、防滴性があり紫外線に強い大型シールへQRコードを直接印刷し、H鋼1本ずつに貼り付けていることを確認しています。

印刷方法やシールの準備はお客様側で行いました。ハネソルはキューRクラウドでQRコードを発行し、お客様が現場に合う表示・貼付方法を用意する構成です。シールのメーカーや詳細な耐久仕様までは本記事では紹介していません。

4. 移動時の読み取りで位置情報を記録し、Googleマップで確認

運用は、資材を移動した際に現物のQRコードを読み取り、所在を更新することを中心としていると伺っています。日々の読み取りタイミングや棚卸しでの利用範囲までは、詳細に確認していません。

管理側では、管理画面に表示されるGPS座標をクリックし、Googleマップのピンの位置を確認しています。地図を拡大して保管位置の目安を把握する方法です。

  1. H鋼ごとに発行したQRコードを、現物へ貼り付ける。
  2. 現場で対象物のQRコードをスマートフォンで読み取る。
  3. 対象物と読み取り時のGPS位置情報を結び付けて記録する。
  4. 管理画面のGPS座標からGoogleマップを開く。
  5. 地図上のピンで、最後に読み取った位置を確認する。

ヤード番号など別の管理情報と照らし合わせて使っているとみられますが、その具体的な照合手順までは確認していません。システムが自動で「E2」などのブロック番号へ変換する機能を導入した事例ではありません。

日本の鋼材製造会社の事務所で、担当者がノートPC上の地図のピンを確認している。画面は広い港湾資材ヤードを思わせる抽象的な航空地図と一つの位置ピン。机には文字のないヤード区画図。実在企業名、地図サービスのロゴ、座標の数値、読める文字、個人情報なし、横長16対9の写真品質。
地図上の位置を確認するイメージ画像

5. 外観写真も登録し、位置情報とあわせて確認

追加で「写真も記録できるか」という質問がありました。GPSの記録に加え、現物や周辺の様子を写真として残し、保管状況の確認材料にしたいという要望です。

ハネソルからは、QRコードに紐付けて写真を登録でき、1枚だけでなく複数枚のアップロードにも対応できると回答しました。導入後も、H鋼の外観写真を登録していることを確認しています。

移動時に写真を撮る運用と伺っていますが、すべての移動で何枚撮影しているか、撮影範囲や登録の細かな手順までは確認していません。

情報 所在確認での役割
資材ごとのQRコード どのH鋼についての記録かを識別する。
GPS位置情報 最後に読み取った場所を地図で確認する。
外観写真 現物や周囲の状況を確認する材料にする。
日本の広い屋外鋼材ヤードで、ヘルメットと作業服の作業員が、安全な位置からスマートフォンで地上の支持台に置かれた大型H鋼の外観と周囲を撮影している。H鋼の側面に大きなQRコードシール。吊り荷や稼働中の重機はなく、晴れた日中の自然光。実在企業ロゴ、社名、識別番号、読める文字なし、横長16対9の自然な写真品質。
現物と周囲の状況を写真で残すイメージ画像

6. 専用カスタマイズをせず、基本機能で所在管理を開始

今回の要望は、QRコードの発行、読み取り時のGPS記録、写真登録という基本機能の組み合わせで対応しました。専用のカスタマイズは行っていません。

自社専用の地図を新たに開発する方法ではなく、管理画面からGoogleマップで位置を確認する方法を採用しました。お客様が重視する「今どこにあるか」という目的に合わせ、既存の機能で始められる運用へ整理した点が特徴です。

出荷済みを示すフラグの利用も見受けられますが、出荷後のデータ更新や管理手順までは確認していません。本記事では、敷地内の保管位置を確認する運用を中心に紹介しています。

7. 現在も大型H鋼の所在確認に継続利用

お客様には実際に採用いただき、現在も現物に貼ったQRコードを使って、自社ヤード内の位置情報と写真を管理されています。

移動経路を分析することより、対象のH鋼について最後に記録した位置を確認することを重視した運用です。探索時間や作業効率がどの程度変わったか、使い勝手の詳細まではヒアリングしていないため、数値による成果は掲載していません。

広い敷地で移動する資材を扱う場合、在庫の有無だけでは現物を探せないことがあります。この事例では、資材ごとの識別と、現場で読み取った位置・写真を結び付けることで、所在を確認するための情報を残しています。

屋外ヤードの資材所在管理をご相談ください

管理したい対象物、移動のタイミング、保管場所の確認方法を伺い、QRコード・位置情報・写真を使った運用を整理します。屋外での表示や貼付方法も含め、現場に合う構成をご相談いただけます。