建設資材の展示会で、来場受付と約150社のブース訪問をQRコードで記録した事例

日本の建設資材展示会の入口受付で、スタッフが来場者の提示する個別QRコードをバーコードリーダーで読み取っている。受付カウンターにインターネット接続されたノートPC。背景には脚立や移動式足場を展示する複数のブースと来場者。実在企業のロゴ・社名なし、氏名や読める文字なし、横長16対9の写真品質のイメージ。
相談内容に基づくイメージ画像

展示会では、会場に誰が来たかに加え、各出展メーカーのブースを誰が訪れたかも把握したいという要望があります。今回は、建設資材の卸売業者が主催する展示会で、招待者に配布した個別QRコードを会場入口と各ブースで読み取り、来場・訪問の記録を取った導入事例です。

この記事について

実際の相談と導入内容を、企業名を公開せずに紹介しています。イベントは終了し、トラブルなく読み取りができたとの報告を受けています。来場者2000〜3000名は相談時の想定規模であり、最終的な来場実績ではありません。

1. 卸売業者が主催し、取引先メーカーが出展する展示会

ご相談いただいたのは、首都圏を中心に建設系の資材を扱う卸売業者です。足場、脚立、踏み台、台車、スロープ、移動式足場など、工事で一時的に使用する仮設系の機材を幅広く扱っています。

卸売業者が展示会場を借り、自社の名前でイベントを主催します。その会場に、仕入れ先であるメーカーがそれぞれブースを設け、卸売業者の取引先である工事業者を招待する形式でした。

項目 相談時に確認した内容
開催期間 1日限りのイベント
想定来場者数 おおむね2,000〜3,000名。最終的な来場者数は未確認。
出展メーカー数 約150社
招待者の募集方法 既存の招待名簿を使用。Webフォームによる新規来場者登録は行わない。

2. 来場の有無と、訪問したブースを記録したい

主催者が知りたいのは、招待したお客様が実際に来場したか、いつ会場に到着したか、さらにどのメーカーのブースを訪問したかという情報でした。

出展メーカーにも、自社ブースを訪れた工事業者の情報を提供したいという要望がありました。会場受付の記録だけでなく、出展者ごとの訪問記録を残す必要がありました。

今回の対象は来場とブース訪問の記録です。退場時の読み取りは行っておらず、会場やブースの滞在時間を計測する運用ではありません。

3. 就職セミナーでの相談と共通する仕組みをご提案

ハネソルからは、商工会議所などの就職セミナーで、学生の来場と各企業ブースへの訪問を記録する相談と、仕組みが共通していることをご説明しました。

来場者ごとにQRコードを割り当て、会場受付と各ブースで同じQRコードを読み取れば、来場者と読み取り先を結び付けて記録できます。イベントの業種が異なっても、「誰が、いつ、どの受付・ブースに来たか」という記録の考え方は共通です。

招待名簿があるため、登録フォームを新たに用意する必要はない

まず確認したのは、来場者をどのように募集するかでした。主催者にはすでに招待名簿があり、招待対象が決まっていました。

そこで、既存名簿をシステムに登録し、メールアドレスのある招待者へ個別のQRコードを一斉送信する方法をご案内しました。来場者にWebフォームであらためて情報を入力してもらう工程を設けず、既存の招待情報を活用する設計です。

4. 会場入口と各ブースで、同じ来場者QRコードを読み取る

  1. 主催者が招待名簿をもとに来場者データを登録する。
  2. 来場者ごとのQRコードを発行し、メールで事前に配布する。
  3. 当日、来場者が持参したQRコードを会場入口で読み取り、来場を記録する。
  4. 各メーカーのブースの担当者が来場者のQRコードを読み取り、記録する。
  5. 主催者が出展者別にデータを抽出し、訪問者リスト提供につなげる。

会場受付はPCとバーコードリーダーを使用

会場入口では、PCとバーコードリーダーを使ってQRコードを読み取る構成としました。来場者は事前に配布されたQRコードを提示し、受付スタッフが読み取ります。

出展者にはゲストアカウントを発行

各出展メーカーの担当者には、読み取り用のゲストユーザーアカウントを発行しました。担当者がそのアカウントにログインして来場者のQRコードを読み取ることで、主催者はゲストアカウント単位で訪問記録を抽出できます。

各ブースではスマートフォンによる読み取りを想定しています。主催者が提供したのはゲストアカウントであり、読み取り機器は出展者側で用意する構成でした。実際に各社が使用した機器の内訳までは確認していません。PCとバーコードリーダーを使う方法も選択できます。

日本の建設資材展示会のメーカーブースで、担当スタッフが来場者の提示するQRコードをスマートフォンで読み取っている。周囲には脚立、踏み台、台車などの展示品があり、他の来場者が製品を見ている。実在企業のロゴ・社名なし、個人情報や読める文字なし、横長16対9の写真品質のイメージ。
スマートフォンによるブース訪問記録のイメージ画像。実際の各社の使用機器は未確認。

5. 出展者ごとの訪問者リストを、主催者から提供する運用

イベント終了後は、主催者がゲストアカウント単位で訪問者データを抽出し、各出展メーカーに自社ブースの訪問者リストを個別に送る運用としました。

主催者からは、来場者情報を出展者へ提供することについて、事前に来場者の同意を得ていると伺っています。提供する情報の具体的な項目や、同意取得の画面・文面までは本記事では扱っていません。

担当 役割
主催者 招待名簿の管理、QRコードの配布、会場受付、出展者別データの抽出と提供。
出展メーカー ゲストアカウントで来場者のQRコードを読み取り、自社ブースへの訪問を記録。
来場者 事前に配布されたQRコードを、会場入口と訪問先ブースで提示。
日本の展示会主催会社の事務所で、担当者がノートPC上の来場記録と出展者別のブース訪問者一覧を確認している。画面には抽象的な表の列と行のみ。机に会場配置図と資料。氏名、メールアドレス、企業名、読める文字を入れない、実在企業ロゴなし、横長16対9の写真品質のイメージ。
出展者別の訪問記録を確認するイメージ画像

6. 1日限りのイベントに合わせ、運用相談を含めて一式で見積もり

費用については、約150社の出展メーカーにアカウントを提供する規模を踏まえ、開催前の運用相談・コンサルティングも含めて、イベント一式として見積もりを行いました。

単純にアカウント数へ単価を掛ける料金設定ではなく、1日限りの開催に必要な準備と運用支援を含めたものです。既存の招待名簿を活用でき、Webフォームの作成や大きなカスタマイズを必要としない点も、提案時の前提となりました。

7. イベントは終了し、目的のデータを記録できたことを確認

キューRクラウドを導入してイベントを実施し、主催者からは、トラブルなくQRコードを読み取れたとの報告を受けています。会場への来場と各ブースへの訪問について、目的のデータを記録できたことを確認しました。

最終的な来場者数、受付時間の短縮量、出展メーカーの営業成果などはヒアリングしていないため、数値による効果は掲載していません。

この事例の特徴は、すでにある招待名簿と来場者ごとのQRコードを使い、会場受付と各ブースの訪問記録を一つの流れにしたことです。出展者ごとに読み取りアカウントを用意することで、主催者が訪問者情報を出展者別に整理する運用につなげました。

展示会の来場受付とブース訪問記録をご相談ください

招待名簿の有無、出展者数、受付の機器構成、イベント後の情報提供方法を伺い、QRコードの配布から当日の読み取りまで、具体的な運用をご提案します。