社内の業務システムが古く、今後の保守が心配です。全面刷新と部分改修のどちらを選べばよいでしょうか?

全面刷新と部分改修のどちらを選ぶべきかは、現在の業務システムの何が古くなっているのかによって異なります。

まず確認したいのは、「今後の保守が心配」という言葉が、具体的にどのような問題を指しているのかという点です。

例えば、システムの稼働環境が古くなり、セキュリティ上の問題を心配しているのでしょうか。

それとも、長年使ってきたシステムの機能や操作画面が古くなり、今後も使い続けられるのか不安を感じているのでしょうか。

この違いによって、取るべき対応は大きく変わります。

ハネソルでは、古いという理由だけで全面刷新を勧めるのではなく、現在のシステムの状態と業務内容を確認したうえで、合理的な改善方法を考えることが大切だと考えています。

セキュリティや稼働環境が古い場合は、優先して対応を考える必要があります

業務システムの保守について、特に注意が必要なのがセキュリティの問題です。

例えば、現在利用しているシステムのOSやプログラミング言語などが、すでにサポート終了となっている場合があります。

サポートが終了した環境では、新たな脆弱性が発見されても、修正プログラムが提供されない可能性があります。

そのため、現在は問題なく動いているからといって、そのまま使い続けてよいとは限りません。

システムを安全に運用するためには、OSやプログラミング言語、外部ライブラリなどが継続的に保守されていることが重要です。

また、脆弱性が発見された際には、提供される修正プログラムを適切に適用できる環境であることも大切です。

もし現在のシステムがサポート終了となった環境で稼働しているのであれば、まずはその状況を確認し、必要な対応を優先して検討すべきだと考えています。

業務システムは、さまざまな技術の組み合わせで動いています

業務システムは、一つのプログラムだけで動いているわけではありません。

例えば、WindowsやLinuxなどのOSがあり、その上でプログラミング言語やフレームワークが動き、さらに外部のライブラリやモジュールを利用している場合があります。

こうした複数の技術が組み合わさることで、一つの業務システムとして動作しています。

そのため、ある部分だけを新しくすれば、すべての問題が解決するとは限りません。

例えば、OSを新しくした結果、古いプログラムが正常に動かなくなる可能性もあります。

また、プログラミング言語を新しいバージョンに変更できたとしても、利用している外部ライブラリが対応していなければ、別の問題が発生することもあります。

つまり、システムの基盤が古くなっている場合には、どの技術がどの部分に依存しているのかを確認する必要があります。

建物のリフォームと建て替えに似ています

この問題は、建物のリフォームと建て替えに例えるとわかりやすいかもしれません。

例えば、建物の内装が古くなっただけであれば、壁紙や設備などを部分的に新しくすることで、快適に利用できるようになるでしょう。

しかし、建物の柱や基礎そのものが傷んでいる場合、内装だけを新しくしても根本的な問題は解決しません。

場合によっては、建物全体を建て替えた方が合理的なこともあります。

業務システムも同じです。

操作画面など一部の機能が古くなっているだけであれば、部分改修で改善できる可能性があります。

一方、OSやプログラミング言語、外部ライブラリなど、システムの基盤全体が古くなっている場合には、全面刷新も含めて検討する必要があります。

ただし、OSが古いからといって、必ず全面刷新しなければならないわけではありません。

既存のプログラムを新しい環境でも利用できるのであれば、OSやサーバー環境の更新だけで対応できる場合もあります。

反対に、複数の古い技術が複雑に依存し合っている場合には、一部分ずつ修正するよりも、新しく作り直した方が合理的な場合もあります。

重要なのは、システムのどの部分が古くなっているのか、そしてその古さがどこまで影響しているのかを確認することです。

業務システムの基本的な機能は、昔から大きく変わっていません

一方で、セキュリティ上の問題ではなく、機能や操作性が古いという場合は、考え方が変わってきます。

業務システムの基本的な役割を考えると、昔からそれほど大きく変わっていない部分もあります。

例えば、データを登録する、検索する、表示する、更新する、並べ替えるといった操作です。

こうした基本的な処理は、現在の業務システムでも広く利用されています。

もちろん、近年ではAIによる画像分析や、PDFなどの文書から情報を読み取る機能など、新しい技術を利用した仕組みも登場しています。

しかし、すべての業務システムに、そのような新しい技術が必要というわけではありません。

現在の業務で必要な機能が十分に備わっているのであれば、単にシステムが古いという理由だけで、すべてを作り直す必要はないと考えています。

操作画面の古さであれば、部分改修も考えられます

ハネソルが業務システムの使いやすさについて考える際、特に重視しているのがUI(操作画面)です。

古い業務システムでは、当時のパソコン環境に合わせて設計された画面が、そのまま使われている場合があります。

例えば、入力欄が小さい、画面の構成がわかりづらい、必要な項目を素早く入力できないといった問題です。

また、Tabキーを押しても希望する入力欄へ移動できなかったり、Enterキーで次の操作へ進めなかったりするなど、日々の入力作業で不便を感じているケースも考えられます。

このような問題は、システムの基本的な機能が古いというよりも、操作性の問題です。

もしシステムの稼働環境に大きな問題がなく、現在の業務にも適合しているのであれば、操作画面だけを改善する方法も考えられます。

特に、社員の方々が毎日何度も利用する入力画面などは、使いやすくすることで業務の負担を減らせる可能性があります。

ただし、既存システムの構造によっては、画面だけを独立して変更することが難しい場合もあります。

そのため、どの範囲まで改修できるかは、現在のシステムを確認して判断する必要があります。

全面刷新だから高い、部分改修だから安いとは限りません

全面刷新と部分改修を比較すると、一般的には全面刷新の方が大規模で、開発費用も高くなるという印象があるかもしれません。

しかし、実際のシステム開発では、必ずしもそうとは限りません。

例えば、古いシステムの一部分だけを改修する場合、その部分が内部でどのように動いているのかを理解する必要があります。

さらに、既存のプログラムやデータとの関係を維持しながら、新しい機能を追加しなければなりません。

場合によっては、この調査や改修に非常に多くの時間がかかることもあります。

一方、必要な機能が明確になっているのであれば、新しい環境で一から開発した方が、結果的に短期間で完成し、費用も抑えられる可能性があります。

建物のリフォームでも、古い構造を維持しながら部分的に改修する方が、かえって手間がかかることがあります。

業務システムでも、同じようなことが起こり得ます。

全面刷新だから高い、部分改修だから安いという単純な判断ではなく、実際にどれだけの調査や開発作業が必要になるのかを考えることが大切です。

ハネソルでは、開発費用と利用者の使いやすさの両方から考えます

システム開発会社の立場から考えると、古いシステムをすべて新しく作り直す方が、開発を進めやすい場合もあります。

既存の複雑なプログラムを解析する必要がなく、新しい技術や設計を採用しやすいからです。

しかし、それがお客様にとって最もよい選択とは限りません。

全面刷新によって開発費用が増えるだけでなく、これまで使い慣れていた操作画面や業務の流れが大きく変わってしまう可能性もあります。

一方で、部分改修にこだわりすぎると、古いシステムの制約を引き継ぐことになり、結果的に開発費用が大きくなる場合もあります。

ハネソルでは、どちらか一方の方法を最初から勧めるのではなく、現在の業務内容を理解したうえで、改善方法を考えることを大切にしています。

例えば、どのような事業で利用しているシステムなのか、どの機能を日々使っているのか、何が不便なのか、今後どのような業務を実現したいのか。

こうしたことを確認しながら、実際にシステムを利用する社員の方々にとって、どのような方法が使いやすいのかを考えます。

また、お客様から全面刷新を希望された場合でも、本当にすべてを作り直す必要があるのかを確認したいと考えています。

反対に、部分改修を希望された場合でも、古い仕組みを維持することによって大きな費用が発生するのであれば、新しく作り直す方法も提案の選択肢になります。

技術的な実現可能性だけでなく、開発に必要な費用、今後の保守、利用者の使いやすさなどを総合的に考え、合理的な判断をすることが大切だと考えています。

まとめ:全面刷新か部分改修かを決める前に、何が問題なのかを確認しましょう

古い業務システムの保守が心配な場合、全面刷新と部分改修のどちらがよいかは、現在のシステムの状態によって異なります。

OSやプログラミング言語、外部ライブラリなど、システムの基盤が古くなっているのであれば、セキュリティや今後の保守を考慮して、全面刷新も含めた対応を検討する必要があります。

一方、システムの稼働環境には大きな問題がなく、主な不満が操作画面の使いづらさなどであれば、必要な部分だけを改善する方法も考えられます。

そして、全面刷新だから高い、部分改修だから安いとは限りません。

ハネソルでは、古いシステムを無理に残すことにも、全面的に作り直すことにもこだわりません。

現在のシステムがどのような状態なのか、実際の業務で何が問題になっているのかを確認し、開発費用と利用者の使いやすさの両方から判断したいと考えています。

場合によっては、現在のシステムをそのまま使い続ける方が合理的なこともあるでしょう。

大切なのは、システムを新しくすること自体ではなく、今後も安心して業務を続けられる環境を整えることです。

古い業務システムの保守について不安を感じている場合や、全面刷新と部分改修のどちらを選ぶべきか迷っている場合は、まず現在のシステムの状況と、お困りの内容をお聞かせください。

何を改善する必要があるのか、どのような方法が合理的なのか、一緒に整理していければと思います。

相談記事一覧へ戻る

自社の場合はどうすればよいか分からない方へ

現在の業務や既存システムについて、分かっている範囲で構いません。使える仕組みを活かしながら、必要なところから一緒に考えます。