旅行商品に付帯するQR電子引換券・体験チケットを発行する方法
旅行の予約・決済は既存のシステムで稼働しているものの、旅行先で利用する体験プログラムや現地施設の引換券も運用に加えたい。購入者ごとにどう発行し、どう利用確認すればよいか。旅行商品の付帯サービスに必要なQR引換券の発行・配布・現地認証・利用履歴管理を、キューRクラウドで支援します。
例えば、旅行商品に含まれる体験プログラムの参加券、現地で受け取る特典の引換券、指定日だけ使える施設利用券などです。旅行予約サイトや決済システムとは別に、販売済みの商品に紐づく利用券の運用部分だけを追加する構成を検討できます。
このページで扱う範囲
旅行会社や旅行商品企画会社が、すでに決めた旅行商品・体験企画のために発行するQR電子引換券を想定しています。記載する運用例は用途提案です。キューRクラウドはQRの発行・利用記録を担当し、予約販売・決済・事業者間の精算は原則として既存の仕組みを利用します。
このような旅行商品の付帯サービスに
- 宿泊や交通を含む旅行商品の購入者に、現地体験の引換券を配りたい
- 予約者ごとに異なるQRを発行し、旅行先では一回だけ使えるようにしたい
- 体験日や旅行日程に合わせて利用可能な開始・終了日時を設定したい
- 提携する複数の施設で読み取り、利用した施設・日時を記録したい
- 旅行会社本部と現地の受入施設で、管理する権限を分けたい
- 予約DBを変更せず、CSVやAPIでQR発行部分だけを連携したい
- 旅行商品の券面デザインに合わせたPDF引換券を用意したい
旅行商品の販売から現地利用までの基本的な流れ
1. 販売済みの予約データから対象者を登録する
旅行会社が管理する予約データから、予約番号、対象者識別ID、体験種別、利用日、引換対象など必要な情報をCSVに整理し、キューRクラウドへ登録します。
CSVを使った1万件規模の一括登録・QR発行に対応しています。運用上必要な項目は定義データで構成できます。
旅行会社側で予約確定のタイミングに自動でQRを発行したい場合は、既存システムからキューRクラウドへのAPI連携を個別に開発できます。また、担当者の操作を契機に予約データを取得する方式や、定期同期方式も接続先に応じて検討します。定期同期は実行基盤・監視を伴うため、必要な場合だけご相談ください。
2. 購入者ごとにQR電子引換券を発行する
対象者ごとに異なるQRコードを発行し、利用する体験内容、申込番号、券種などをデータに紐付けます。利用済み判定は個々のQRコード単位で可能です。
例えば一つの旅行に「体験A」と「特典B」が付く場合、それぞれを独立したQR券として発行すれば、利用状況を券ごとに管理する運用が可能です。複数の券を発行する方式・データの分け方は、施設側で必要な判定に合わせて設計します。
3. メールまたは印刷券で旅行者へ配布する
QR電子引換券はメールで送信できるほか、QRの元テキストをCSVで出力し、印刷会社で紙券にすることもできます。スマートフォンを使わない旅行者向けに紙券を用意するなど、対象者に合わせた配布ができます。
標準の一斉メール送信は1回の送信操作につき最大200件です。対象者が200件を超える場合は、検索条件・区分で分割して操作を繰り返します。手順はQRコード一斉メール送信マニュアルをご確認ください。
4. 現地施設で利用期間と利用済み状態を確認する
旅行者が現地施設の窓口でスマートフォンや紙のQR引換券を提示し、スタッフが読み取ります。QRコードには利用開始日時と利用終了日時を個別に設定でき、開始前の券は未有効、終了後の券は期限切れとして判定します。一回限定利用を設定した券は、初回の有効な利用後に再度読み取ると利用済みとして判定されます。
現地の担当者には、引換に必要な情報だけを見せることもできます。定義データのカラムごとに表示・非表示を設定でき、体験内容を色分けしたセルで表示すれば、券種を視覚的に確認する運用も可能です。
5. 施設別の利用履歴を旅行会社側で確認する
現地施設には読取用ゲストアカウントを用意し、名称に施設名・施設コードを設定できます。これにより、どの施設のアカウントで、いつ、どのQRコードが読み取られたかを記録できます。利用履歴はCSV・Excelへ出力可能です。
現行の標準機能はキューRクラウド内での記録と履歴出力です。利用確定情報を旅行会社の予約DBや外部の受入管理システムに戻す場合は、API連携を個別開発で検討します。
旅行日程・複数施設に合わせた券の運用
| 運用要件 | キューRクラウドでの方法 | 事前に決めること |
|---|---|---|
| 旅行日程に合わせて利用可能にする | QR単位で利用開始・終了日時を設定 | 利用できる日時と時間帯 |
| 体験券を1枚1回に限定する | 定義データで一回限定を設定し、QRごとに利用済み判定 | 券種と利用条件の単位 |
| 何度でも利用できる施設券にする | 一回限定を設定せず、繰り返し読取を記録 | 回数制限を設けない運用かどうか |
| 複数施設で共通利用する | 同じ管理者アカウント配下で施設用ゲストアカウントを利用 | 共通券か指定施設券か、施設別の権限 |
| 施設ごとに別の券種を識別する | 定義データ・読取権限・カラム色分け等を組み合わせる | 読取時に表示すべき券種・引換内容 |
| 旅行会社の予約情報とつなぐ | CSVで受け渡し。API連携はカスタム対応 | 予約番号との紐付け・同期方式 |
オリジナル券面のPDF発行はカスタム対応
旅行商品ごとのデザインを使いたい場合は、印刷時の完成イメージとなるExcelファイルをご用意いただく方法があります。
QRコードを差し込むセルと、参加者名・申込番号・体験内容など可変データを差し込むセルを指定いただき、そのフォーマットをもとにPDFを生成する機能を個別開発で構築できます。
PDFの配布方法については、旅行会社側の既存運用に合わせて別途相談します。
現地施設の操作権限と、誤って利用済みにしたときの対応
現地施設には読取用ゲストアカウントを割り当て、引換確認を行います。誤って利用処理した券の訂正・取消は、基本的に管理者アカウントで対応します。施設側で直ちに修正が必要な場合は、管理者が対応する連絡・運用手順を決めておきます。
さらに、施設だけでなく「どのスタッフが引き換えたか」まで記録したいときは、スタッフ識別QRを先に読んでから体験券QRを読むメモリ機能が利用できます。仕組みの例は連続QR読取による食事提供の管理事例でご紹介しています。
QR券面の転送・スクリーンショットについて
一回限定利用は最初の有効利用後の再利用を防ぐ機能であり、第三者が転送されたQRコードを先に使う行為まで防ぐものではありません。厳密な本人確認を必要とする旅行商品では、顔認証などを組み合わせた運用を個別に検討します。
よくあるご質問
Q. 既存の旅行予約サイトを変更する必要がありますか?
通常運用なら必要ありません。予約済みの購入者データをCSVで受け取り、QR券を発行するところから始められます。予約確定に連動した発行や予約DBとのAPI連携を希望される場合は、接続先の仕様を確認し、カスタム対応を検討します。
Q. 旅行日ごとに有効期限が違っても大丈夫ですか?
はい。利用開始日時と終了日時はQRコード単位で設定できます。現地で開始前や期限切れの券を読み取った際にも、利用できない状態として判定します。
Q. 旅行者が体験Aと体験Bの2枚を持つ場合、それぞれ使えますか?
はい。異なるQR券をそれぞれ発行し、一回限定利用を設定した場合、利用済み判定は券ごとに行われるため、それぞれ1回ずつ使用できます。
Q. 現地施設には旅行者の個人情報がすべて表示されますか?
表示する項目はカラムごとに調整できます。現地で確認が必要な情報だけを表示し、不要な管理情報を非表示にできます。顧客企業側に氏名等を保持し、キューRクラウド側には識別IDだけ扱う設計も可能です。
Q. 施設ごとに利用件数を集計できますか?
施設名・コードを付けたゲストアカウントの読み取り記録を残し、履歴をCSV・Excelへ出力できます。施設別・期間別の集計には、そのデータをご利用いただけます。
Q. 旅行券の代金精算や払い戻しもできますか?
このページでご案内するのは特定の体験・サービスの利用券について、発行と現地利用を確認する仕組みです。旅行商品の予約、決済、返金、提携先への金銭精算をまとめて行うサービスとは異なります。
関連する用途案内・相談事例
チケットの大量発行や複数施設での共通利用については、別の記事でも具体的にご案内しています。次のリンクのうち、相談事例は実際に寄せられた内容に基づくものです。
- 大量のQR引換券を個別発行し、利用済み・有効期限を管理する方法
- 複数店舗・施設で共通利用できるQRクーポンを管理する方法
- 旅行会社の参加者別案内情報に関する相談事例
- ホテルの予約商品のQR引換券に関する導入事例
販売済みの旅行商品に必要な引換機能からご相談ください
旅行商品の内容、対象人数、利用する現地施設、利用日、引換券の配布方法が決まっていれば、具体的な運用を検討できます。まずはQR発行・配布・利用履歴管理の標準機能を確認し、予約DBとの連携や専用PDF券面などが必要な場合に、個別開発をご案内します。