ハネソル株式会社
ホームページ制作会社がバックエンド開発をパートナー化するという選択

システム案件だけは断っていませんか?

ホームページの制作相談から始まったはずなのに、話を聞いていくと、会員登録や予約管理、外部サービスとの連携まで求められた。そんな経験はないでしょうか。

デザインやコーディング、WordPressの構築までは自社で対応できる。しかし、データベースを使った管理画面や認証、API連携となると、見積もりも開発体制も一気に難しくなります。そのため、せっかく相談を受けても「そこから先は当社では対応できません」とお断りすることがあります。

これは、ホームページ制作会社の技術や提案力が足りないからではありません。ホームページ制作と業務システム開発では、必要になる専門性やプロジェクトの進め方が異なるからです。

では、制作会社がシステム会社と同じ体制を持たなければ、こうした案件は受けられないのでしょうか。この記事では、制作会社の得意分野を変えずに受注の幅を広げるための「分業」と「パートナー」という考え方について、5つの視点から考えます。

ホームページ制作会社とバックエンド開発会社が役割分担してWebサービスを制作するイメージ

この記事の内容

  1. ホームページ制作会社がシステム案件を断ってしまう理由
  2. デザイン会社とシステム会社は競合なのか
  3. 問い合わせフォームのその先にあるデータ活用
  4. 管理画面を毎回ゼロから作る必要はあるのか
  5. バックエンド開発をパートナー化するという選択

1. ホームページ制作会社がシステム案件を断ってしまう理由

お客様が求める「ホームページ」の範囲が広がっている

以前であれば、企業サイトに必要なものは会社案内、事業紹介、お知らせ、問い合わせフォームといった情報発信の機能が中心でした。ところが現在は、サイト公開後の業務まで含めて相談されるケースが増えています。

  • 問い合わせ内容を一覧で検索したい
  • 会員ごとに表示する情報を変えたい
  • 予約状況や申込状況を管理したい
  • 受付時にQRコードを発行したい
  • 基幹システムや外部サービスとAPIで連携したい
  • 担当者や権限ごとに管理画面を分けたい
  • メールだけでなくLINEやTeamsにも通知したい

お客様から見れば、これらもすべて「ホームページの機能」です。しかし制作側から見れば、途中から業務システム開発の領域に入っています。

一件のために開発体制を抱えるのは現実的ではない

バックエンドの担当者を正社員として採用すれば、すぐに解決するようにも見えます。しかし、システム案件が毎月安定して発生するとは限りません。採用、教育、開発環境、セキュリティ対応まで考えると、一件の相談のために固定費を増やす判断は簡単ではありません。

知り合いのフリーランスへその都度依頼する方法もありますが、案件の規模によって必要な技術が変わり、納期や品質、保守対応にも不安が残ります。結果として、受注後のリスクを避けるために断る判断は、経営上むしろ自然です。

問題は、断ることそのものではありません。同じ種類の相談が繰り返し届いているのに、受け止める仕組みがないままになっていることです。

2. デザイン会社とシステム会社は競合なのか

同じWeb制作でも、得意とする工程は異なる

デザイン会社とシステム会社は、どちらもWebサイトを扱うため、競合に見えることがあります。しかし、実際に提供している価値は同じではありません。

制作会社は、お客様の事業やブランドを理解し、情報を整理し、伝わる画面を設計することに強みがあります。一方、システム会社は、データを安全に保存し、複数の機能や外部サービスをつなぎ、継続して動く仕組みを作ることを得意とします。

建物を一社だけで完成させるのではなく、設計、内装、電気、水道などの専門家が協力するように、Web制作も専門領域ごとに分担できます。

制作会社が企画とデザインを担当し、システム会社がデータベースやAPIを担当する役割分担図

主導権を渡す外注ではなく、得意分野を補う分業へ

外部のシステム会社へ相談すると、「お客様を直接取られてしまうのではないか」「制作部分まで含めて競合するのではないか」と不安に感じるかもしれません。この不安をなくすには、案件ごとの発注先ではなく、役割をあらかじめ決められる相手を選ぶことが重要です。

  • お客様との窓口は制作会社が担当する
  • 企画、デザイン、フロントエンドは制作会社が担当する
  • データベース、認証、API、管理画面は開発会社が担当する
  • 必要に応じて制作会社の名前で提供する
  • 公開後の保守範囲も事前に分けておく

この関係であれば、システム会社は競合ではなく、制作会社の提案を実現するための技術チームになります。制作会社は自社の強みを薄めることなく、これまでより広い相談に応えられます。

3. 問い合わせフォームのその先にあるデータ活用

送信メールは届いた。しかし、その後はどうなるか

ほとんどの企業サイトにある問い合わせフォームは、送信内容を担当者へメールで通知します。シンプルで導入しやすく、小規模な運用であれば十分です。

しかし問い合わせが増え、複数人で対応するようになると、メールだけの管理には限界が見えてきます。

  • 誰が対応しているのか分からない
  • 返信済みかどうか確認しにくい
  • 過去の問い合わせを条件で検索できない
  • 集計やCSV出力のために転記が必要になる
  • 担当変更時に経緯を引き継ぎにくい

このときお客様が求めているのは、フォームのデザイン変更ではありません。フォームから届いた情報を、業務で使える形に変える仕組みです。

フォームは業務システムの入口になれる

入力された情報をメール送信と同時にデータベースへ保存できれば、その先にさまざまな機能をつなげられます。

  1. Webフォームから情報を受け取る
  2. データベースへ安全に保存する
  3. 管理画面で一覧、検索、対応状況を確認する
  4. 必要な情報をCSVで出力する
  5. メール、LINE、Teamsなどへ通知する
  6. 顧客管理や基幹システムへAPIで連携する

問い合わせフォームの情報をデータベースに保存し、管理画面、CSV、通知、API連携へ活用する流れ

同じ考え方は、予約フォーム、資料請求、イベント申込、採用応募、アンケートにも応用できます。見た目は一つのフォームでも、その先の処理まで提案できれば、制作会社が提供できる価値は大きく変わります。

もちろん、すべてのお客様に高機能な仕組みが必要なわけではありません。大切なのは、必要になったときに「できません」と終わらせず、「どこまで必要かを整理しましょう」と話せる選択肢を持つことです。

4. 管理画面を毎回ゼロから作る必要はあるのか

案件ごとに違って見えても、共通する機能は多い

問い合わせ管理、予約管理、会員管理、イベント受付。名前や目的は異なりますが、管理側で必要になる基本機能には多くの共通点があります。

  • 管理者のログインと認証
  • データの一覧表示と詳細表示
  • キーワードや条件による検索
  • 登録、編集、削除
  • CSVの入出力
  • メールや外部サービスへの通知
  • 操作履歴や権限の管理

これらを案件ごとにすべてゼロから設計し、実装し、テストすれば、見積金額も納期も大きくなります。受注できたとしても、初めて作る機能が多いほど不具合や仕様変更のリスクは高まります。

共通部分を活用し、案件固有の価値に時間を使う

すでに動作実績のある認証、データ管理、通知、APIなどの共通機能を土台として使えば、案件ごとに必要な部分へ開発時間を集中できます。

これは、どの会社にも同じシステムを販売するという意味ではありません。画面の見せ方、入力項目、業務の流れ、外部連携など、お客様固有の要件は個別に設計します。その一方で、毎回同じになる土台は再利用するという考え方です。

制作会社にとっては、システム部分の見積もりや納期を読みやすくなり、お客様へ提案できる範囲が広がります。エンドユーザーにとっても、完全な新規開発より費用と期間を抑えながら、自社の業務に合った仕組みを導入しやすくなります。

認証やデータ管理などの共通基盤に案件ごとの画面や業務機能を組み合わせる構成

5. バックエンド開発をパートナー化するという選択

困ってから探す外注先ではなく、相談段階から話せる相手

システム案件の相談を受けてから開発会社を探し始めると、相手の得意分野や対応範囲を確認するだけでも時間がかかります。提案期限が迫る中では、十分な要件整理ができず、制作会社が大きなリスクを負うことにもなりかねません。

一方、普段から相談できるバックエンド開発のパートナーがいれば、受注前の段階で実現方法や概算、注意点を確認できます。

  • この要望は既存の仕組みで対応できるか
  • どの部分を制作会社が担当すればよいか
  • 個人情報を持たずに連携できるか
  • 予算内に収めるには機能をどう分けるか
  • 公開後の保守をどのように分担するか

こうした確認が早いほど、制作会社は安心してお客様との対話を続けられます。「システムは分からないので対応できません」ではなく、「技術担当と確認してご提案します」と答えられるようになります。

ハネソルが目指しているのは、制作会社の裏側にいる技術パートナーです

ハネソルでは、ホームページのデザインや制作そのものを取り合うのではなく、制作会社様が得意とする仕事の裏側で、データベース、管理画面、認証、API、通知、CSV、QRコードなどの仕組みを担当する協力の形を考えています。

制作会社様が企画とデザイン、お客様との関係を担い、ハネソルが必要なバックエンドを担う。案件によっては一部の機能だけを担当し、必要がなければ表には出ません。最初から大きな契約や決まったパッケージを前提にするものでもありません。

現在、私たちは、制作会社様が実際にどのようなシステム相談を受け、どの段階で難しさを感じているのかを知りたいと考えています。私たちの想像だけでサービスを決めるのではなく、現場の声を聞きながら、無理のない協力の形を作るためです。

もし過去に、「デザインやサイト制作はできるけれど、この機能があるために断った」という案件がありましたら、そのお話だけでもお聞かせください。すぐに仕事の依頼でなくても構いません。

一つの相談をきっかけに、これまで断っていた案件を次からは受けられる方法が見つかるかもしれません。

ホームページ制作会社様のシステム案件について、お話をお聞かせください

管理画面、会員機能、API連携、通知、QRコードなど、対応に迷った案件がありましたらお気軽にご相談ください。制作会社様の立場やお客様との関係を大切にしながら、バックエンド部分で協力できる方法を一緒に考えます。